2012-01-01から1年間の記事一覧

2012年のベスト3な邦画

極私的総論。 今年は、あまり邦画を見ませんでした。年始一発目の園子温監督『ヒミズ』が自分にとっては、あまり良くなかったこと。西川美和監督の『夢売る二人』も前三作に比べてあまり面白くなかったなど、期待はずれもいくつか。それに今年は(あくまで勝…

2012年に読んだ本あれこれ

今年も色々な本に出会えました。来年は、どんな本に出会えるか楽しみですござんす。◯小説関連 今年は何と言っても「松浦理英子」イヤーでした。3月に読んだ『ナチュラル・ウーマン』はとてもとても素晴らしく「今年はこれ以上の作品に出会えるのか」と感想を…

2012年のベスト3とワースト洋画

極私的総論。 今年は、夏休みのアメコミ映画3本に期待していたのですが、どれもあまり面白くなかったことから「今年は不作な年かな」とも思っていた。が、秋以降になって良い作品にいくつか出会えたし、振り返ってみれば、今年の思いで深い=良作の多くが前…

2012年の旧作たち

「どうして今まで見ていなかったのだろう」な作品たち。 今年見たので、おおめに見てやって下さい。毎日かあさん(通常版) [DVD]出版社/メーカー: キングレコード発売日: 2011/09/07メディア: DVD クリック: 5回この商品を含むブログ (36件) を見る『毎日かあ…

映画『007 スカイフォール』

サム・メンデス監督。 最初に監督名を見たときに、目を疑った。サム・メンデスはアメリカのファミリー映画で傑作を二つ(『アメリカン・ビューティー』『レボリューショナリー・ロード』)も撮っている監督だけに、この手のスパイ・アクション映画を撮るとは…

映画『人生の特等席』

イーストウッドがスクリーンで見れるだけで、ボクとしてはもう十分なのですが、まあ、そこそこ面白いでしたよ。ただし、ラストはちょっと色々と詰め込み過ぎで、何かを未消化のまま終わらせても良いのではないと思うぐらいに展開がコロコロと流れていき、少…

映画『アルゴ』

ベン・アフレック監督。 面白かった。 1980年にイランで起きた事実に基づいた話。とてもとてもシリアスな作品であるはずなのに、その作戦のぶっ飛んだ内容にどうしてもどこか笑いがこみ上げてくるのだが、緊迫感はずっと張りつめていて、ラストのほうは…

映画『悪の教典』

三池祟史監督。 いや、面白かった。恐らく高校生の頃のボクが見ていたらきっと夢中になっただろうな〜と、どこか懐かしさを覚えるような作品だった。この感覚がどういったものかよくわからないけれども、何となく深作忻二監督『バトル・ロワイヤル』を初見し…

本『イメージ、それでもなお』

イメージ、それでもなお アウシュヴィッツからもぎ取られた四枚の写真作者: ジョルジュ・ディディ=ユベルマン,Georges Didi-Huberman,橋本一径出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2006/08/08メディア: 単行本 クリック: 99回この商品を含むブログ (38件) を見る…

映画『危険なメソッド』

とにかく最初のキーナ・ナイトレイのヒステリーの症状がとてもとても見物。それに今や女性型のセックス・シンボル(?)マイケル・ファスベンダーのユングだろうか。ヴィゴ・モーテンセンの渋いフロイトもボクは好きだが笑。それにしても、今年はマイケル・…

映画『終の信託』

時勢にあった映画であり、前作『それでもボクは、やってない』と同様にかなり緻密な取材が為されているのであろうか、医療にかかわることはなかなか細かいところまで描かれており、見ていても勉強になる。 それに、本作が良いところは、尊厳死の是非を巡って…

映画『アウトレイジ ビヨンド』

今年はもうこれで決まりでしょう。圧倒的に面白く、すこぶる興奮する。 とにかくとにかく北野武監督が自分のなかでカムバックしたことがとても嬉しくて、タイトルバックから興奮しっぱなし。エンドロールへの入り方も最高にいい。北野武監督による北野作品の…

映画『メリエスの素晴らしき映画魔術&月世界旅行』

SF映画の父は恐るべし天才。SFの映画史はメリエス作品の反復と洗練なのではないか・・・(それは言い過ぎか)っと思わせる。

本『サスペンス映画史』

サスペンス映画史作者: 三浦哲哉出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2012/06/21メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (16件) を見るサスペンス映画で映画史を再構成する魅惑的な論考。リュミエールから始まり、グリフィス、チャップリン、ヒ…

映画『夢売るふたり』

西川美和監督『夢売るふたり』面白かったと言えば、面白かったけど、前日に『蛇イチゴ』を見直してしまったせいか、やっぱ『蛇イチゴ』とか『ゆれる』のほうが全然良いよなぁ・・・笑。っというよりも、今回の作品は、自分の中で消化しきれていない。西川作…

本『全ての知恵を武器に置き換えること』

全ての装備を知恵に置き換えること (集英社文庫)作者: 石川直樹出版社/メーカー: 集英社発売日: 2009/11/20メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 27回この商品を含むブログ (27件) を見る

映画『プロメテウス』

リドリー・スコット監督『プロメテウス』。 単純におバカ映画として楽しめた。 世紀の駄作とか、リドリーは死んだとか酷評を色々見ていただけに、少し(なぜか)身構えていたけども、ごくごく普通に面白かった。やはりリドリー・スコットとSFと聞くと『ブレ…

映画『桐島、部活やめるってよ』

ってことで、早速、昨日見てきた 『桐島、部活やめるってよ』(監督:吉田大八、脚本:喜安浩平)である。抜群に面白い。今年の夏映画はハズレ映画(『ダークナイト ライジング』『アベンジャーズ』)が多かっただけに、嬉しかった。しかも、日本映画。既に…

本とシネマのあいだ

心機一転、読んで面白かった本、見て感銘を受けた映画について、月2、3回のペースで更新していければ。 よろしゅうに。