2014年のシネマ 後半

2.July. ジュエル・イーサン・コーエン監督『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』★★☆ @伏見ミリオン座4.July. エヴァ・イオネスコ監督『ヴィオレッタ』★★★ @名古屋シネマテーク9.July. スパイク・ジョーンズ『her』★☆☆ @伏見ミリオン座12.July. 七里圭…

2014年のシネマ 前半

12.Jan. 黒沢清監督『Seventh Code』★★★★ @センチュリーシネマ22.Jan. トーマス・イムバッハ監督『終わりゆく一日』★★☆ @名古屋シネマテーク26.Jan. テオ・アンゲロプロス監督『エレ二の帰郷』★★★☆ @ピカデリー30.Jan. グザヴィエ・ドラン監督『マイ・マ…

2013年に読んだ本あれこれVol.1

今年はあまり沢山は読むことができなかったけど、今後も繰り返し読み返したい素敵な本に何冊も出会えました。来年もどんな本に出会うか楽しみでござんす。◯小説関連 小説は、文句なくこれでした。 ローラン・ピネ『HHhH プラハ、1942年』 評判通り、むちゃく…

2013年のベスト3とワースト洋画

極私的状況ベスト3 レオス・カラックス監督 『ホーリー・モーターズ』 グザヴィエ・ドラン監督 『わたしはロランス』 ミシェル・ゴンドリー監督 『ムード・インディゴ』 ワースト映画 マーク・フォスター監督 『ワールド・ウォー・Z』 リドリー・スコット監…

2013年の旧作たち Vol.1

「どうして今まで見ていなかったのだろう」な作品たち。 今年見たので、おおめに見てやって下さい。極私的状況 今年も未見だった映画、新たに発見した映画、見返した映画など多数。特に記憶に残ったものは、下記の作品群。 去年ここに書いた、ヒッチコックと…

2013年の旧作たち Vol.1

「どうして今まで見ていなかったのだろう」な作品たち。 今年見たので、おおめに見てやって下さい。極私的状況 今年も未見だった映画、新たに発見した映画、見返した映画など多数。特に記憶に残ったものは、下記の作品群。 去年ここに書いた、ヒッチコックと…

映画『東京家族』

監督:山田洋次とても見ていられない酷い映画だった。何なのだろう・・・この醜悪なまでのアナクロニズム。とにかく橋爪功が酷い。酷すぎる。まず言葉使い。どこの時代の人やねんっとずっと突っ込みを入れたくなる。それに少なくとも小津安二郎に対して敬意…

本|一月に読んだ面々

hiroedaの本棚 - 2013年01月 (12作品)暗い旅 (河出文庫)倉橋由美子読了日:01月07日時間の前で: 美術史とイメージのアナクロニズム (叢書・ウニベルシタス)ジョルジュディディ=ユベルマン読了日:01月08日人間仮免中卯月妙子読了日:01月11日明かしえぬ共同…

本『定本 真木悠介著作集Ⅳ 南端まで』

南端まで――旅のノートから (定本 真木悠介著作集 第4巻)作者: 真木悠介出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/01/12メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る普通の「旅」の本としてもこれは読むことはできるだろうが、恐らくその…

映画『LOOPER』

監督:ライアン・ジョンソンジョセフ・ゴードン=レーヴィットvsブルース・ウィルス。正直、あまり面白さは感じないし、一貫して予定調和的。 監督が『ターミネーター』が好きなことは、嫌というほど伝わってくるけれども、ヒロインの名前を「サラ」にしては…

あけましておめでとうございます。

今年は、色々とここで「書くこと」の練習をしていこうというのが、目標であります。それは同時に「読むこと」への練習にも繋がるのだと言うことを、正月に↓で学びました。 「松浦寿輝×小林康夫 対談」 http://amanefjt.blogspot.jp/2011/01/blog-post_27.htm…

2012年のベスト3な邦画

極私的総論。 今年は、あまり邦画を見ませんでした。年始一発目の園子温監督『ヒミズ』が自分にとっては、あまり良くなかったこと。西川美和監督の『夢売る二人』も前三作に比べてあまり面白くなかったなど、期待はずれもいくつか。それに今年は(あくまで勝…

2012年に読んだ本あれこれ

今年も色々な本に出会えました。来年は、どんな本に出会えるか楽しみですござんす。◯小説関連 今年は何と言っても「松浦理英子」イヤーでした。3月に読んだ『ナチュラル・ウーマン』はとてもとても素晴らしく「今年はこれ以上の作品に出会えるのか」と感想を…

2012年のベスト3とワースト洋画

極私的総論。 今年は、夏休みのアメコミ映画3本に期待していたのですが、どれもあまり面白くなかったことから「今年は不作な年かな」とも思っていた。が、秋以降になって良い作品にいくつか出会えたし、振り返ってみれば、今年の思いで深い=良作の多くが前…

2012年の旧作たち

「どうして今まで見ていなかったのだろう」な作品たち。 今年見たので、おおめに見てやって下さい。毎日かあさん(通常版) [DVD]出版社/メーカー: キングレコード発売日: 2011/09/07メディア: DVD クリック: 5回この商品を含むブログ (36件) を見る『毎日かあ…

映画『007 スカイフォール』

サム・メンデス監督。 最初に監督名を見たときに、目を疑った。サム・メンデスはアメリカのファミリー映画で傑作を二つ(『アメリカン・ビューティー』『レボリューショナリー・ロード』)も撮っている監督だけに、この手のスパイ・アクション映画を撮るとは…

映画『人生の特等席』

イーストウッドがスクリーンで見れるだけで、ボクとしてはもう十分なのですが、まあ、そこそこ面白いでしたよ。ただし、ラストはちょっと色々と詰め込み過ぎで、何かを未消化のまま終わらせても良いのではないと思うぐらいに展開がコロコロと流れていき、少…

映画『アルゴ』

ベン・アフレック監督。 面白かった。 1980年にイランで起きた事実に基づいた話。とてもとてもシリアスな作品であるはずなのに、その作戦のぶっ飛んだ内容にどうしてもどこか笑いがこみ上げてくるのだが、緊迫感はずっと張りつめていて、ラストのほうは…

映画『悪の教典』

三池祟史監督。 いや、面白かった。恐らく高校生の頃のボクが見ていたらきっと夢中になっただろうな〜と、どこか懐かしさを覚えるような作品だった。この感覚がどういったものかよくわからないけれども、何となく深作忻二監督『バトル・ロワイヤル』を初見し…

本『イメージ、それでもなお』

イメージ、それでもなお アウシュヴィッツからもぎ取られた四枚の写真作者: ジョルジュ・ディディ=ユベルマン,Georges Didi-Huberman,橋本一径出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2006/08/08メディア: 単行本 クリック: 99回この商品を含むブログ (38件) を見る…

映画『危険なメソッド』

とにかく最初のキーナ・ナイトレイのヒステリーの症状がとてもとても見物。それに今や女性型のセックス・シンボル(?)マイケル・ファスベンダーのユングだろうか。ヴィゴ・モーテンセンの渋いフロイトもボクは好きだが笑。それにしても、今年はマイケル・…

映画『終の信託』

時勢にあった映画であり、前作『それでもボクは、やってない』と同様にかなり緻密な取材が為されているのであろうか、医療にかかわることはなかなか細かいところまで描かれており、見ていても勉強になる。 それに、本作が良いところは、尊厳死の是非を巡って…

映画『アウトレイジ ビヨンド』

今年はもうこれで決まりでしょう。圧倒的に面白く、すこぶる興奮する。 とにかくとにかく北野武監督が自分のなかでカムバックしたことがとても嬉しくて、タイトルバックから興奮しっぱなし。エンドロールへの入り方も最高にいい。北野武監督による北野作品の…

映画『メリエスの素晴らしき映画魔術&月世界旅行』

SF映画の父は恐るべし天才。SFの映画史はメリエス作品の反復と洗練なのではないか・・・(それは言い過ぎか)っと思わせる。

本『サスペンス映画史』

サスペンス映画史作者: 三浦哲哉出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2012/06/21メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (16件) を見るサスペンス映画で映画史を再構成する魅惑的な論考。リュミエールから始まり、グリフィス、チャップリン、ヒ…

映画『夢売るふたり』

西川美和監督『夢売るふたり』面白かったと言えば、面白かったけど、前日に『蛇イチゴ』を見直してしまったせいか、やっぱ『蛇イチゴ』とか『ゆれる』のほうが全然良いよなぁ・・・笑。っというよりも、今回の作品は、自分の中で消化しきれていない。西川作…

本『全ての知恵を武器に置き換えること』

全ての装備を知恵に置き換えること (集英社文庫)作者: 石川直樹出版社/メーカー: 集英社発売日: 2009/11/20メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 27回この商品を含むブログ (27件) を見る

映画『プロメテウス』

リドリー・スコット監督『プロメテウス』。 単純におバカ映画として楽しめた。 世紀の駄作とか、リドリーは死んだとか酷評を色々見ていただけに、少し(なぜか)身構えていたけども、ごくごく普通に面白かった。やはりリドリー・スコットとSFと聞くと『ブレ…

映画『桐島、部活やめるってよ』

ってことで、早速、昨日見てきた 『桐島、部活やめるってよ』(監督:吉田大八、脚本:喜安浩平)である。抜群に面白い。今年の夏映画はハズレ映画(『ダークナイト ライジング』『アベンジャーズ』)が多かっただけに、嬉しかった。しかも、日本映画。既に…

本とシネマのあいだ

心機一転、読んで面白かった本、見て感銘を受けた映画について、月2、3回のペースで更新していければ。 よろしゅうに。